聖書箇所: 使徒 26:12-18、コロサイ 1:13 など
このようにして、私は祭司長たちから権限と委任を受けて、ダマスコへ出かけて行きますと、その途中、正午ごろ、王よ、私は天からの光を見ました。それは太陽よりも明るく輝いて、私と同行者たちとの回りを照らしたのです。 私たちはみな地に倒れましたが、そのとき声があって、ヘブル語で私にこう言うのが聞こえました(使徒 26:12-14 節)。
この時の体験をパウロが描写しているこれらのことばによく注目して下さい。彼はまず天からの光を見、それが彼と同行者たちの回りを照らしたことを言っています。そして、その光がゆえに、彼だけではなく彼の同行者たちも倒れたと言っています。それは、これが単なる幻ではなく、その時、そこで実際に起きていたことを示しています。そして、ヘブル語で次のように語る声を聞きました。
サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか。 とげのついた棒をけるのは、 あなたにとって痛いことだ(14 節)。
9 章の方では、この声に関して、ルカが次のようにも言っています。
同行していた人たちは、声は聞こえても、だれも見えないので、ものも言えずに立っていた(9:7)。
また、22 章では、パウロは以下のようにも言っています。
私といっしょにいた者たちは、その光は見たのですが、私に語っている方の声は聞き分けられませんでした (22:9)。